フォント関連(color、font-size、font-weight、font-family、font-style、font-variant)プロパティの仕様と使い方
カテゴリ:CSS編
フォント関連プロパティ
フォントに関する主なプロパティは以下となります。
よく使用するものはcolor、font-size、font-familyになるでしょう。
プロパティ名 | 説明 |
---|---|
color | 文字色 |
font-size | 文字のサイズ |
font-weight | 文字の太さ |
font-family | 文字の種類 |
font-style | 文字のスタイル |
font-variant | 大文字を小文字サイズで表示(スモールキャップ) |
line-height | 行間 |
color
文字色をカラーネームもしくはカラーコードで指定します。
カラーネーム、カラーコードについてはカラーネーム・カラーコード一覧をご参照ください。
例)
カラーネームによる指定:
p.font-color-1 {
color: red;
}
カラーコードによる指定:
p.font-color-2 {
color: #0066FF;
}
p.font-color-3 {
color: rgb(0,206,209);
}
font-size
文字の大きさをキーワードもしくは単位で指定します。
大きさの単位は一般的に、px、em、%が用いられます。
使用できる単位についてはCSSで使用できる単位をご参照ください。
キーワード
キーワード | 説明 | サンプル |
---|---|---|
xx-small | 10px相当 | Fontサンプル |
x-small | 10px相当 | Fontサンプル |
small | 13px相当 | Fontサンプル |
medium | 16px相当(標準) | Fontサンプル |
large | 19px相当 | Fontサンプル |
x-large | 24px相当 | Fontサンプル |
xx-large | 32px相当 | Fontサンプル |
smaller | 一段階小さく | Fontサンプル |
larger | 一段階大きく | Fontサンプル |
例)
キーワードによる指定:
p.font-size-1 {
font-size: large;
}
pxによる指定:
p.font-size-2 {
font-size: 20px;
}
font-weight
文字の太さをキーワードもしくは数値で指定します。
キーワード
キーワード | 説明 | サンプル |
---|---|---|
normal | 標準(400相当) | Fontサンプル |
bold | 太字(700相当) | Fontサンプル |
lighter | 一段階細く | Fontサンプル |
bolder | 一段階太く | Fontサンプル |
例)
キーワードによる指定:
p.font-weight-1 {
font-weight: bold;
}
数値による指定:
p.font-weight-2 {
font-weight: 800;
}
font-family
フォント名もしくはフォントの種類を指定します。
カンマ区切りで複数指定した場合、先頭から優先的に利用可能なフォントが選択されます。
フォント名にスペースが含まれる場合はシングルクォートかダブルクォートで囲みます。
クライアントOSによって持っているフォントが異なるため、典型的には各OSごとに見た目が近いフォントを指定します。そうすることでWindows環境で見た場合とmacOS環境で見た場合とで、できるだけ違和感がないように表示する事ができます。
参考なお、すべてのプラットフォームでフォントを統一する手法としてWebフォントを使用する方法があります。
フォント名
各OSの代表的なフォントは以下になります。
OS | フォント名 | サンプル |
---|---|---|
macOS系 | ヒラギノ角ゴ ProN W3 | Fontサンプル |
Windows系 | メイリオ | Fontサンプル |
MS Pゴシック | Fontサンプル |
font-familyで指定できるフォントの種類
フォントの種類で指定した場合、Webブラウザ側で設定されている指定した種類に対応したフォントが選択されます。
つまりOSやWebブラウザでどのフォントが使用されるかが異なります。
例えばsans-serifの場合、Windows 10 の Microsoft Edge ではメイリオ、macOS の safari ではヒラギノ角ゴ ProNが選択されます。
代替フォントとも呼ばれ、通常はフォント名の後に(最後に)指定します。
キーワード | 説明 | サンプル |
---|---|---|
sans-serif | ゴシック体 | Fontサンプル |
serif | 明朝体 | Fontサンプル |
cursive | 筆記体・草書体 | Fontサンプル |
fantasy | 装飾的 | Fontサンプル |
monospace | 等幅 | Fontサンプル |
例)
body {
font-family: 'ヒラギノ角ゴ ProN W3', 'Hiragino Kaku Gothic ProN', 'メイリオ', Meiryo, 'MS Pゴシック', sans-serif;
}
font-style
文字のスタイル(文字の傾き)をキーワードで指定します。
日本語では斜体を使用する文化はなく、メイリオなどイタリック体や斜体が用意されていない日本語フォントもあります。その場合は書体は変わりません(標準書体のまま)。
以下のサンプルのようにMS Pゴシックではイタリック体や斜体で表示されているのに対し、メイリオの場合、イタリック体や斜体が反映されていないのが分かります。
キーワード | 説明 | MS Pゴシック | メイリオ |
---|---|---|---|
normal | 標準(初期値) | Fontサンプル |
Fontサンプル |
italic | イタリック体 | Fontサンプル |
Fontサンプル |
oblique | 斜体 | Fontサンプル |
Fontサンプル |
例)
イタリック体を指定:
p.font-style-1 {
font-style: italic;
}
斜体を指定:
p.font-style-2 {
font-style: oblique;
}
Note
MS Pゴシックのように「イタリック体」と「斜体」の両方が用意されていないフォントの場合、「イタリック体」も「斜体」同じ書体になります。
font-variant
font-variantは日本ではあまり馴染みのないプロパティですが、small-capsのキーワードを指定した場合、小文字部分を小文字サイズの大文字(スモールキャップ)で表示します。
以下のサンプルでは、Fontのont部分が小文字サイズの大文字になっていることが分かります。
キーワード | 説明 | サンプル |
---|---|---|
normal | 標準 | Fontサンプル |
small-caps | スモールキャップ表示 | Fontサンプル |
例)
スモールキャップを指定:
p.font-variant-1 {
font-variant: small-caps;
}
以上、フォント関連のプロパティを解説いたしました。
公開日時:2019年06月22日 14:47:13