「ロリポップ!」の各プランの比較と評価

カテゴリ:レンタルサーバーレビュー

ロリポップ!は低価格で人気のレンタルサーバー(共用サーバー)です。 そこで今回はその理由も含めてロリポップ!の各プランを比較してみたいと思います。

Note 以下は 2022/06/25 時点での情報を基に記述しています。

プランと料金

料金は、エコノミープランが月額132円、年額1,584円と破格です。 データベースを使用しないホームページであれば、有力な選択候補になります。

但し、後述しますが、MySQLを使用する、あるいはWordPressを使用する場合は、最低でもライトプラン以上が必要になります。 本格運用であれば、ライトプラン以上、将来性を考えるならスタンダードプラン以上が安心でしょうか。

なお、12ヶ月更新であれば、更にお得になります。ライトプランであれば月額換算で330円です。最もランニングコストを抑えてWordPressサイトを運用したい方にはうってつけのプランですね!

また、36ヶ月契約ではハイスピードプランはスタンダードプランの24ヶ月契約時と同額月額換算550円になります。

プラン月額年額
エコノミー132円1,584円
(1ヶ月あたり132円)
ライト440円3,960円
(1ヶ月あたり330円)
スタンダード880円7,920円
(1ヶ月あたり660円)
ハイスピード1,320円9,900円
(1ヶ月あたり825円)
エンタープライズ2,530円26,400円
(1ヶ月あたり2,200円)

※料金は消費税込みのものです。
※月額は1ヶ月契約時のものです。
※年額は12ヶ月契約時のものです。
※初期費用はハイスピードは0円、エンタープライズは3,300円、それ以外は1,650円です。
※最低契約期間は1ヶ月です。

Note料金は通常料金で掲載・比較しています。キャンペーンで特定のプランが割引料金になる場合がありますが、一時的なものであるため除外しています。

ちなみにライトプランの場合、6ヶ月更新であれば消費税込みで年間4,620円(1ヶ月あたり385円)ですが、12ヶ月更新であれば年間3,960円(1ヶ月あたり330円)で利用できます。

ディスク容量

ディスク容量については、下位プランのエコノミーでも100GBと余裕な容量です。大量の画像や動画をアップしないなら、ライトプランの200GBあれば十分ではないでしょうか。

プランディスク容量
エコノミーSSD 100GB
ライトSSD 200GB
スタンダードSSD 300GB
ハイスピードSSD 400GB
エンタープライズSSD 1.2TB

なお、画像主体のホームページや毎日いくつも画像をアップするブログなどではスタンダードプラン以上が安心かもしれません。

現在のディスク使用量は、管理ページからWeb、メール、データベース別に一目で把握できます。

独自ドメイン/サブドメイン

Webサイトの公開の際は、通常は独自ドメインを使用しますので、「独自ドメイン数=公開できるサイト」という事になるでしょう。

NoteもちろんSEOを考えないのであればサブドメインで公開することもできますが…。

プラン独自ドメイン数サブドメイン数
エコノミー50ドメインごとに10
ライト100ドメインごとに300
スタンダード200ドメインごとに500
ハイスピード無制限無制限
エンタープライズ無制限無制限

100個以上のサイト量産が目的でなければ、ライトプランかスタンダードプランで十分だと思います。

Webサーバー

全プラン共通で、OSはCentOSですが、WebサーバーはスタンダードプランまではApache 2.4.x、ハイスピード・エンタープライズプランはLiteSpeedを使用しています。

Webサーバーと言えば、やはり今でも圧倒的なシェアを誇り、多くの言語に対応しているApacheが安心です。 シェアが多いという事は情報も豊富で、あらゆる仕様やトラブルについてネット上に情報が溢れており、マイナートラブルでもどこかに情報があるものです。

一方でWordPressなどのPHPサイトの高速化を渇望しているユーザーにとっては、採用が増えつつあるLiteSpeedの選択肢も魅力的ですね。

OSCentOS
WebサーバーApache 2.4.x(スタンダードまで)
LiteSpeed(ハイスピード・エンタープライズのみ)

言語

サーバーサイドのプログラム言語は、最も多く使われる言語のPHPはもちろん、Perl、Ruby、Pythonなどの有名な言語には対応しています。

注意高速動作のモジュール版PHPを使用できるのはスタンダードプラン以上になります。

なお、JavaやC#などのように、Apache以外の特定のWebサーバー(Tomcat、IIS)でしか動かない言語には対応していません。

プラン言語
エコノミーPHP(CGI版)
Perl
Ruby
Python
ライトPHP(CGI版)
PHP(モジュール版)
Perl
Ruby
Python
スタンダードPHP(CGI版)
PHP(モジュール版)
Perl
Ruby
Python
ハイスピードPHP(LiteSpeed版)
Perl
Ruby
Python
エンタープライズPHP(LiteSpeed版)
Perl
Ruby
Python

データベース

データベースはMySQLとSQLiteに対応しています。 但しエコノミープランではMySQLは使用できません。

ポイントとなるのは、MySQLのデータベース数です。 ライトでは1つのみ、スタンダードは50個まで、ハイスピード以上では無制限にデータベースが作成できます。

プランMySQLSQLite
エコノミーなしあり
ライト1あり
スタンダード50あり
ハイスピード無制限あり
エンタープライズ無制限あり

WordPressは1つのデータベースでもテーブル名が重ならないようにテーブルが作成されるため、ライトプランでも複数のドメインにWordPressをインストールできます。

但し、同じデータベースを使用するため、テーブルがごちゃ混ぜ状態になり管理しにくいのと、別の共用サーバーへの移行時に面倒になる可能性があります。

理想的なのは、1つのサイトあるいは1つの機能に1つのデータベースを割り当てることです。 そういう意味では、複数サイトを運用する場合はスタンダード以上が理想と言えるでしょう。

ただ、Webサイトは1つだけしか公開しない、もしくはテーブルごちゃ混ぜでも気にしないのであればライトプランでも十分です。

参考なお、データベースの管理にはWebブラウザ用の管理ツールである、phpMyAdminが使用できます。

FTP

FTPはどのプランもアカウント数は1つです。 複数の独自ドメインを使用していても、同じアカウントで接続することになります。 もちろん通信を暗号化したFTPS(File Transfer Protocol over SSL/TLS)にも対応しています。

プランFTPアカウント数
エコノミー1
ライト1
スタンダード1
ハイスピード1
エンタープライズ1

ロリポップ!FTPの特筆すべき点は、ファイルマネージャでWebブラウザ上からファイルの編集や削除などが行なえる事です。 外出先からスマートフォンなどで緊急でファイルを編集、削除したい際などに便利です。

SSH

SSHでの接続はスタンダードプラン以上で使用できます。 こちらも直接Webページを編集したい場合やファイルを転送したい場合、コマンドを実行したい場合などに便利です。

ちなみにログインアカウントはFTPと同じアカウントを使用します。

プランSSH
エコノミー×
ライト×
スタンダード
ハイスピード
エンタープライズ

CMS

以下のCMSに対応しており、「簡単インストール」で手軽にインストールできます。 WordPressは言うまでもなく代表的なブログシステム、EC-CUBEはショッピングカート、baserCMSはホームページを簡単に作成できるCMSです。

プランCMS
エコノミーbaserCMS
ライトWordPress
EC-CUBE
baserCMS
スタンダードWordPress
EC-CUBE
baserCMS
ハイスピードWordPress
ownCloud
EC-CUBE
baserCMS
エンタープライズWordPress
ownCloud
EC-CUBE
baserCMS

エコノミープランのみWordPress対応していませんが、これはMySQLが使えないため仕方ありませんね。

SSL

最近では当たり前になってきた常時SSL(HTTPS化)ですが、エコノミープラン以外は無料独自SSL(Let's Encrypt)に対応しています。 Webサイト公開の際は忘れずにHTTPSを有効にしましょう。

プラン共有SSL無料独自SSL
エコノミー××
ライト
スタンダード
ハイスピード
エンタープライズ

メール

メールアカウントについては、エコノミープランでもドメインごとに20個まで作成可能であるため、大量に作りたい訳ではなければ、普通は問題ないでしょう。

プラン独自ドメインのメールアカウント数
エコノミードメインごとに20個
ライト無制限
スタンダード無制限
ハイスピード無制限
エンタープライズ無制限

ライトプラン以上は無制限である点も魅力的ですね。

管理ページの機能と操作性

ロリポップの管理ページは機能ごとに分かりやすく並んでおり、操作性は良いと感じます。

また、設定項目には多くのヘルプリンクが張られており、クリックするとポップアップウインドウでヒントが表示されます。 このあたりの親切設計も好感が持てます。

拡張性

上位プランへの変更が可能です。 安いプランで使用していて、容量や機能が不足していると感じたら、現在のデータを引き継いで上位のプランに変更が行えます。 一旦現在のプランを解約して新規に上プランで契約し直し、ファイルのアップロードや再設定をしなくても済みますので、拡張は楽ちんです。

ちなみに、プラン変更時には数分~1日程度かかり、その間Webサイトの表示ができなくなります。

プラン変更可否
上位プランへの変更
下位プランへの変更×

バックアップ機能

また、スタンダードまでは月額330円、ハイスピード・エンタープライズは無料(但し復元は有料)でバックアップ機能を利用することができます。 バックアップ機能では手動もしくは指定した周期(1日/3日/7日/15日/30日)で自動バックアップが実施され、過去7世代分まで保持されます。

プランバックアップ復元
エコノミー有料有料
ライト有料有料
スタンダード有料有料
ハイスピード無料有料
エンタープライズ無料有料

Webサーバーおよびデータベースサーバーのバックアップ・復元だけではなく、バックアップファイルのダウンロードも可能です。

安定性

DDoS攻撃などによるサーバへの接続問題が月に数件発生しているようですが、発生した障害は管理画面で「障害情報」として公開され、発生したサーバーや症状、発生時刻、復旧時刻を確認できます。

運が悪ければ自分のサイトのサーバーが障害に遭遇する可能性はありますが、概ね15分程度で復旧しているようです。

サポート

サポートについては、すべてのプランでフォームからの問い合わせとチャットサポート(平日9:00~19:00、土日10:00~13:00 14:00~19:00)、スタンダードプラン以上では電話サポート(平日10:00~18:00)も付いています。

プランフォームチャット電話
エコノミー×
ライト×
スタンダード
ハイスピード
エンタープライズ

無料お試し期間

無料お試し期間はどのプランも10日間となっています。

プラン無料お試し期間
エコノミー10日間
ライト10日間
スタンダード10日間
ハイスピード10日間
エンタープライズ10日間

評価

少数派かとは思いますが、とりあえず、データベースを使用しない、あるいはSQLiteを使用したWebサイトを公開したい場合はエコノミープランでいいでしょう。

最も低価格でWordPressのサイトを数個公開したい、テーブルは1つのデータベースにごちゃ混ぜでいいという方はライトプランが良いかと思います。

MySQLを使用した独自サイト、Webアプリ、WordPressをデータベースを分けて複数可動させたい人はスタンダードプランになるかと思います。

大規模サイトや大量のサイトを運用する場合、データベースをアプリごとに細かく分けて作成したい方にはエンタープライズプランが向いています。

まずは、ロリポップ! の公式ページで詳細を確認してみてください。

イチオシのプランは?

イチオシのプランは複数のデータベースを作成できスペック、料金も手頃スタンダードプランです。

Note なお、プランのダウングレードはできないことには注意しましょう。 迷う場合は、上位プランへの変更は可能であるため、とりあえずライトプランで始めてみるのもありです。

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公開日時:2018年09月08日 14:58:49
最終更新日時:2022年07月13日 12:44:53

なお、レンタルサーバー選びで迷ったらこちらの記事で主要レンタルサーバーのプランと料金を比較していますので、是非参考にしてみてください。

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