レンタルサーバーのRAID構成とは?仕組みとパフォーマンスの違い

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RAIDとは?

RAIDは Redundant Arrays of Inexpensive Disks の略(直訳すると「安価なディスクの冗長アレイ」)になり、複数のディスクを組み合わせて1つのディスクに見立てる技術です。 各ディスクの組み合わせ方により、アクセス速度の向上や安定性(高可用性)が得られます。

特にレンタルサーバーでは大企業や公的機関の非常に重要なサービスの提供やデータの保存等が行われるため、可用性や信頼性は非常に重要な要素となります。 もちろん、個人のWebサイトにおいても、イーコマースサイトを運営している場合、サーバーがダウンしたりデータが消失したら一大事です。

このため各レンタルサーバー会社はRAID技術を用い、ディスクを冗長化しているのです。

RAIDの種類と特徴

主なRAID構成は以下になります。RAIDの種類はレベルによって表されます。

RAIDのレベル速度耐障害性効率性説明
RAID0× ストライピングと呼ばれます。複数のディスクに同時に分散して書き込みを行うため高速化が図れます。一方で障害耐性はありません。全ディスクの容量を使用可能です。ディスクが2台以上必要です。
RAID1×× ミラーリングと呼ばれます。複数のディスクに同時に同じデータの書き込みを行うため冗長化が図れます。一方で速度向上はありません。利用可能な容量は全ディスク容量の50%です。ディスクが2台以上必要です。
RAID5 誤り訂正符号データと共に複数のディスクに分散させて書き込みを行うため高速化とある程度の冗長化が図れます。利用可能な容量は全ディスク容量の(台数-1)/台数%です。5台構成であれば利用可能な容量は全ディスクの80%です。ディスクが3台以上必要です。
RAID6 2種類の冗長データを作成し2つのディスクに分散させて記録することで高速化と冗長化の両方が図れます。利用可能な容量は全ディスク容量の(台数-2)/台数%です。5台構成であれば利用可能な容量は全ディスクの60%です。ディスクが4台以上必要です。
RAID10× RAID0とRAID1を組み合わせたものです。複数のディスクに同時に分散して書き込みと同じデータの書き込みの両方を行うため高速化と冗長化の両方が図れます。利用可能な容量は全ディスク容量の50%です。ディスクが4台以上必要です。

現在、多くのレンタルサーバーではRAID10が用いられています。上図で分かるように、速度と耐障害性の両方を兼ね備えた構成です。 一方でディスク容量の効率性は常に全ディスク容量の半分(ミラーリングのため)となるため、効率は良くありませんが、これはユーザーには直接関係はありません。

SSD RAIDとは?

SSDは Solid State Drive の略であり、ハードディスクのように磁気ディスクではなく、半導体メモリにデータを記録する方式です。 ハードディスクに比べて圧倒的に読み書き速度が高く、ディスクI/Oの大幅なパフォーマンス向上が図れます。一方でハードディスクに比べてコストは高く、レンタルサーバー会社によってはHDDとSSDで利用料金を分けているところもあります。

但し、時間経過と共にSSDの価格低下が進み、一方でHDDは陳腐化しているため、どんどんSSD化が進んでいます。

SSD RAID はSSDを用いたRAIDを指します。SSD自体かなり高速なストレージであるにも拘わらず、ストライピングにより更なる速度向上が図られており、ひと昔前とは比べ物にならないくらいディスク性能は向上しており、ディスクアクセスが原因による応答遅延はほぼ無くなっていると言えるでしょう。

このため、現在ではロリポップのライトプランのように低価格プランであってもストレージがSSDであれば、小・中規模サイトであれば、必要十分なパフォーマンスが得られます。 レンタルサーバーにとってはもはや安かろう悪かろうの時代は過ぎ去ったと言えるでしょう。

主要各社のSSDとRAIDの構成

レンタルサーバーSSDRAID
ロリポップ!RAID10
ConoHa WINGRAID10
さくら一部のプランはHDDRAID10
お名前.comRAID10
エックスサーバーRAID10

公開日時:2022年02月11日 10:53:56
最終更新日時:2022年02月11日 11:32:37

なお、レンタルサーバー選びで迷ったら、こちらの記事で主要レンタルサーバーのプランと料金を比較していますので、是非参考にしてみてください。

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