リンク要素(link)の仕様と使い方
カテゴリ:HTML編

link要素
link要素は関連するページ(ファイル)をリンクするために使用し、head要素内に記述します。
stylesheet
外部ファイル化したスタイルシートを読み込む場合、rel属性にstylesheetを指定し、type属性にtext/css、hrefにCSSファイルのパスを指定します。(type属性は省略可能です)
<link rel="stylesheet" type="text/css" href="/css/main.css">
レスポンシブサイトにおいては、media属性にメディアを指定し、hrefにCSSファイルのパスを指定します。
max-width: 640pxはデバイスの幅が640pxまでの場合に読み込む事を意味します。
つまりhref属性にはスマートフォン表示用のCSSを指定します。
※これはPCサイトをベースとし、スマートフォン用のCSSをメディアで分ける場合です。
<link rel="stylesheet" media="(max-width: 640px)" href="/css_max640/main-max640.css">
※レスポンシブサイトやメディアクエリの詳細については、別ページで解説します。
alternate
PC用ページとスマートフォン用ページが別URLで作成されている場合、rel属性にalternateを指定し、media属性にメディア、href属性にスマートフォンのページのURLを指定します。
こうすることで、検索エンジンは指定したURLをスマートフォン用ページとして認識し、スマートフォンで検索した際の検索結果に反映します。
※別URLでスマートフォンサイトを作成している場合、モバイルフレンドリーサイトとして評価されるには下記の指定は必須となります。
<link rel="alternate" media="only screen and (max-width: 640px)" href="http://example.com/mobile/">
shortcut icon
Webサイトのショートカットアイコン(Webブラウザでブックマークに登録した場合になどに表示されるアイコン)はrel属性にshortcut iconを指定し、hrefにアイコンファイル(拡張子がicoのファイル)を指定します。
<link rel="shortcut icon" href="/favicon.ico">
author
著者情報ページを指定する場合は、rel属性にauthorを指定し、href属性に著者情報ページ(プロフィール)を指定します。
<link rel="author" href="/profile.html">
prevおよびnext
1つの記事が複数のページにまたがる場合(記事のページ分割)、rel属性に前のページをprev、次のページをnextで指定し、href属性でページのURLを指定します。
下記を指定した場合、検索エンジンは関連するページを1つのグループとして扱い、検索結果には1ページ目を表示します。
<link rel="prev" href="01.html">
<link rel="next" href="03.html">
※但し分割ページの他に1ページにすべてを表示したページも用意している場合、且つすべてを表示したページを検索結果に表示させたい場合、分割ページには、rel属性に後述するcanonicalを指定します。
canonical
canonicalは重複ページであることを示し、検索エンジンはcanonicalが指定されたページはインデックスしません。
重複ページは他に同等の(類似する)ページが存在することを意味し、一般的にPC用ページとスマートフォン用ページなどメディアごとに同等の別URLが存在する場合、1つのコンテンツ(記事)を分割したページ(ページネーション)とすべてを表示したページの両方が存在する場合などが該当します。
重複ページは通常、検索エンジンに無視されますが、場合によってはペナルティを受ける可能性があります。
そのため、重複ページの内、検索エンジンにインデックスさせたくない方のページにcanonicalを指定します。
具体的には、rel属性にcanonicalを指定し、hrefに同等のページのURLを指定します。
※下記の場合、hrefで指定したページがインデックスされます。そのため、hrefで指定したページはcanonicalにしたり、noindexにしてはいけません。
<link rel="canonical" href="http://example.com/">
分割ページを重複コンテンツとして示す場合は、分割ページ側でhrefにすべてを表示したページのURLを指定します。
<link rel="canonical" href="/articles/01/">
W3Cによるlink要素の説明
link要素により、著者はドキュメントを他のリソースにリンクすることができます。
リンクの宛先はhref属性で指定します。href属性は存在する必要があり、空白で囲まれた有効な空でないURLを含む必要があります。 href属性が存在しない場合、要素はリンクを定義しません。
公開日時:2018年02月04日 11:00:35
最終更新日時:2022年03月12日 07:17:00