レンタルサーバー選び(ロリポップ・さくら・エックスサーバーの比較)

カテゴリ:準備編

レンタルサーバー選びのポイント

Webサイトを作成する前に、レンタルサーバーを決めておく事をお勧めします。
というのも、使用する言語(PHPなど)やバージョン、データベース(MySQLなど)により作成するWebサイトの仕様に影響する可能性があるためです。
また、レンタルサーバー側の操作や機能を早めに把握しておく事は、サイト公開時の作業をスムーズに進める助けにもなるでしょう。
何よりレンタルサーバーの契約を済ませておけば、あとは公開するだけとなりモチベーションアップにも繋がります。

今回は人気の共用レンタルサーバーである、ロリポップ!さくらエックスサーバーの標準的なプランを比較してみたいと思います。

なお、年額1万円台のプランを検討している方はお名前.comも有力な候補になります。

関連「お名前」「さくら」「エックスサーバー」の年額1万円台プラン比較

レンタルサーバーの種類

一口にレンタルサーバーと言っても以下のようないくつかの種類があります。

種類説明
共用サーバー1台のサーバーを複数人で共用
VPS(Virtual Private Server)ハイパーバイザー(KVM、Hyper-V)上の仮想サーバーをまるごとレンタル
専用サーバー1台の物理サーバーをまるごとレンタル(サーバー管理は自分で行う)
マネージドサーバー1台の物理サーバーをまるごとレンタル(サーバー管理はレンタルサーバー側が行う)
クラウドサーバー様々な用途のサーバー(IaaS、PaaS、SaaS)を必要に応じてレンタルして組み合わせる

共用サーバーとは

一般的にレンタルサーバーと言えばこの共用サーバーを指します。
共用サーバーでは文字通り1台のサーバーを複数のユーザーで共用します。
Webサーバー(Linuxサーバー)はユーザーごとにユーザーディレクトリ内のみを操作できるよう、完全に領域を分けて管理することができます。
そのため複数のユーザーで安全に共用することが可能なのです。

一方、リソースは全員で共有することになるため、CPUやメモリ容量、ディスクI/Oなどを酷使するサイトがあれば、同じサーバーの他のユーザーにも影響してしまいます。

但しレンタルサーバー側でそういった問題のあるユーザーは常に監視しており、サイト停止などの措置を取るため、大きな影響が発生することは通常はありません

料金体系については最も低いプランであれば月数百円からのプランもある一方、月に数千円程度の高性能サーバーのプランもあり、プランによってピンキリです。
他のレンタルサーバー(VPS、専用サーバー、クラウドサーバー)はOSの構築、アプリのインストールや設定の知識が求められるため、最初は手軽にWebサイトを構築できる共用サーバーから始めることをお勧めいたします。
以降では各社の共用レンタルサーバーの比較をしていきます。
自分に合ったレンタルサーバー選びの参考にしていただければと思います。

共用レンタルサーバー選びのポイント

共用レンタルサーバー選びでポイントとなる要素は以下になります。

  • 料金
  • スペック
  • 独自ドメイン/サブドメイン
  • CMS
  • プログラミング言語
  • データベース
  • SSL証明書

Note 以下は 2019/5/11 時点での情報を基に記述しています。

料金

レンタル共用サーバーの場合、一般的には月額100円~10,000円以内になります。
価格の差は、主にサーバーのスペックやプラン、1つのサーバーあたりの人数などによるものでしょう。
とはいえ、多くのレンタルサーバー会社はディスク容量以外はサーバーのスペックの詳細はあまり公開していません。
ディスク容量はプランにより変わる(上位のプランほど増える)のが一般的です。

パフォーマンスに関しては実際に試用して比べてみるか、短い期間で契約しておき、気になるようなら他の会社に変更するという方法も考慮しておきましょう。
注意したいのは必ずしも安かろう悪かろうではなく、低下価格だから悪い(高額だから良い)というわけではありません。
例えばロリポップは低価格ですが、確かに高パフォーマンスとは言えませんが普通のアクセス数であれば特段問題なく、入門用のレンタルサーバーとしてはいいかもしれません。

ロリポップ!さくらエックスサーバー
プランスタンダードスタンダードX10
月額 660円524円1,100円
年額 6,600円5,238円13,200円
1年払いの1ヶ月あたりの金額550円437円1,100円
初期費用 1,650円1,048円3,300円

※料金は消費税(10%)込みのものです。

スペック

共用サーバーではサーバーの詳細スペックを公開しているところは少ないですが、CPUのコア数やメモリ容量を公開しているところはあります。(エックスサーバーなど)
但し、サーバーのスペックが高くても何人が共用するかによってもパフォーマンスは変わってくるため、一概にスペックを見て判断もできません
唯一公開されているのはディスク容量ですが、これはプランにより決まっています。
たとえ100GBあっても動画サイトやショッピングサイトなどのように大量の画像を扱うサイトでなければ、実際には10GBも使用しない場合が殆どでしょう。

ロリポップ!さくらエックスサーバー
プランスタンダードスタンダードX10
ディスクHDD120GBHDD100GBSSD200GB
RAIDRAID10RAID1RAID10

※RAID1(ミラーリング)
※RAID10(ミラーリング+ストライピング)

独自ドメイン/サブドメイン

本格的なWebサイト(特にアフィリエイトサイト)を運用するには独自ドメインが必須になります。
レンタルサーバーでは独自ドメインやサブドメインを設定できますが、プランにより登録できる数に制限がある場合があります。
サイト量産の場合は、エックスサーバーのように独自ドメインが無制限のサーバーが向いています。

ロリポップ!さくらエックスサーバー
プランスタンダードスタンダードX10
独自ドメイン100個100個無制限
サブドメインドメイン毎に500個ドメインとしてカウント無制限

CMS

CMSはコンテンツマネジメントシステムの略で、Webサイトの作成や設定、記事や画像の追加機能を備えたWebサイトのためのパッケージ化されたソフトウェアです。
一般的にはWordPressが有名です。
CMSに対応しているというのは、管理画面からのCMSの自動インストールに対応している事を意味します。
WordPressは殆どのレンタルサーバーが対応しています。
他のCMSとしては、Wikiやショッピングサイト用(EC-CUBEなど)のものがあります。
なお、自分でWebサイトを作る場合はCMSは必要ありません。
サブドメインなどでブログを簡単に作成したい場合は考慮に入れておいてもいいでしょう。

ロリポップ!さくらエックスサーバー
プランスタンダードスタンダードX10
CMS
  • WordPress
  • EC-CUBE
  • baserCMS
  • WordPress
  • EC-CUBE
  • WordPress
  • EC-CUBE
  • PukiWiki

プログラミング言語

プログラミング言語とはサーバーサイド側で使用する言語です。
一昔前であれば、CGI(共通ゲートウェイインターフェイス)にはPerlが使用されていましたが、今はPHPが主流です。
他にRubyやPythonなどがあります。
これらはいずれもApacheで実行できる言語であり、多くのレンタルサーバーではWebサーバーとしてApacheを使用しているということです。
IISを使用していればC#、Tomcatを使用していればJavaが使用できますが、これらが使えるプランは殆どありません。
WindowsやTomcatの共用サーバーとしては例えば1stレンタルサーバーがあります。
ある程度の規模のWebサイトを構築する場合は、データベースとの連携は必要になってきますし、何らかのサーバーサイド言語が必要になってくるでしょう。

ロリポップ!さくらエックスサーバー
プランスタンダードスタンダードX10
言語
  • PHP5/7
  • Perl
  • Ruby
  • Python
  • PHP5/7
  • Perl
  • Ruby
  • Python
  • PHP4/5/7
  • Perl
  • Ruby
  • Python

データベース

データベースは文字データやバイナリデータを専用の命令(SQL文)で保存したり読みだしたりできるソフトウェアです。
一般的にはMySQLやPostgreSQLが採用されています。
使用できるデータベースはレンタルサーバーのプランによっても変わる場合があります。
一般的に低価格のプランではMySQLのみ、上位のプランではPostgreSQLが追加されます。
PostgreSQLは追記型のデータベースであるため、MySQLよりもディスク使用量が多くなりますが、安定性に長けています。
レンタルサーバー選びのポイントとしては、データベースの操作用のWebアプリであるphpMyAdmin(MySQL用)やphpPgAdmin(PostgreSQL用)が使用できるかです。
UI上からかなり細かなデータベースの操作が実施(テーブルの表示や修正、SQL文の実行、バックアップなど)でき、あるのとないのとでは大きな違いがあります。

ロリポップ!さくらエックスサーバー
プランスタンダードスタンダードX10
データベース
  • MySQL(30個)
  • SQLite
  • MySQL(20個)
  • SQLite
  • MySQL(50個)
  • SQLite

SSL証明書

SSL証明書(正確にはTLS証明書)は、WebブラウザとWebサーバ間の通信を暗号化するために必要になります。
一昔前であればSSL証明書は銀行サイトやショッピングサイトなど個人機密情報を扱うサイトで使用されていましたが、現在はGoogleが常時SSLを推奨している事もあり、個人サイトでの導入が広まっています。
それに合わせてSSL証明書の低価格化も進んでいます。
SSL証明書には、暗号化の他にどこまでを認証局(CA)が保証するかにより以下の3つのレベルがあり、下になるほど高額になります。

DV証明書 ドメインが実在するかのみ確認
(DVはDomain Validationの略)
OV証明書 ドメインと組織が法的に実在するかを確認
(OVはOrganization Validationの略)
EV証明書 ドメインと組織が法的および物理的に実在するかを確認
(EVはExtended Validationの略)

なお、個人の場合はドメインのみの実在を証明するDV証明書しか取得できません。
他にマルチドメイン対応(ワイルドカードの使用)か否かで大きく価格が異なります。
レンタルサーバー側で特定の認証局と提携しており、レンタルサーバーと一緒に契約できる場合があります。
SSL証明書は認証局によって大きく価格が異なりますが、さくらインターネットやエックスサーバーなど、現在いくつかの共用レンタルサーバーでは無料のSSL証明書を用意しています。

追記:
ロリポップ!もLet's Encryptによる無料SSLサービス提供を始めたようです。

無料化の理由はLet's Encryptのブランド名で非営利団体の ISRG(Internet Security Research Group)が認証局となっている証明書を使用しているためで、セキュリティ上、有料のものと比べても違いはありません。

ロリポップ!さくらエックスサーバー
プランスタンダードスタンダードX10
SSL証明書
  • 共有SSL
  • 無料SSL
  • 共有SSL
  • 無料SSL
  • 無料SSL

今回比較したレンタルサーバーはそれぞれに利点があるため、目的や好みに応じて選択していただければよいかと思います。
※個人的には契約からサーバー設定までが1つの管理画面で行えるロリポップ!が好みです。

コストパフォーマンス重視ではロリポップ!のスタンダードプラン

長期契約での料金重視ではさくらのレンタルサーバのスタンダードプラン

パフォーマンス重視ではエックスサーバーのX10(スタンダード)プラン

公開日時: 2017年12月24日  12:13:54

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